Google Adsenseの画面に「ads.txtを設定してください」という注意書きが出てきますよね。
触るのが不安で、そのままになっている方も多いかと思います。
Adsenseの収益が減ったりサイトの信頼度が落ちたりする原因がわかれば、設定したくなると思うので、よろしければ最後までお読みいただけると嬉しいです。
Google Adsenseの「ads.txt」とは
「ads.txt」とは、
簡単に言うと「ネット詐欺軍団から自分のサイトを守る」ための便利ツールです。
「ads.txt」登場の背景は、
数年前からネット広告の不正行為(アドフラウドといいます)が急増していて、その対策の一環です。
ちなみに「ads.txt」を設定しなくてもペナルティはありませんが、
詐欺のターゲットになると収入が減る場合があります。
Googleも公式に以下のように発表しています。
強制ではございませんが推奨しております。導入されていないことで収益に影響がある可能性がございますが、アカウントが停止したりペナルティがつくことはございません。
ネット詐欺軍団ってどれくらいいるの?
世界全体の平均では、約12%が不正な広告とされています。
不正広告は日々進化していて、日本でも増えてきています。
2020年には、損保ジャパンが「アドフラウド」から広告代理店を守る保険というものまで出てきているので、自分には関係ない遠い話、というわけではなさそうです。
「アドフラウド保険」を開発~アドフラウド(広告詐欺)により広告代理店が被る損害を補償~
「ads.txt」を設定しないとGoogle Adsenseの収益が減る理由
「ネット詐欺軍団の標的になる可能性なんて低いから放置してもいいや」と思っていませんか?
確かに標的になる可能性は高くないかもしれません。
ただ、Google Adsenseの収益が減る理由は、広告を出している企業を守るために、「ads.txt」を設定していないサイトには広告を出さない場合があるからなんです。
「ads.txt」を設定していないサイトは、広告を配信しないという広告主(正確には「DSP」という広告を束ねている会社)がいます。
今後、この数は増えていきます。
私も仕事でネット広告を扱いますが、ここ2,3年で企業のアドフラウド(広告詐欺)対策は進んでいる印象です。
「ads.txt」が設定されていれば、
「このサイトは詐欺サイトではない、安全なサイトです」ということを示すことができます。
そうすると、「ads.txt」を設定していないことで配信できなかった広告主にも配信される、という仕組みです。
「ads.txt」を設定する方法
やり方は2種類あります。
- FTPソフトで「ads.txt」をアップロード
- レンタルサーバーで設定
①FTPソフトで「ads.txt」をアップロード
Google Adsenseの「ads.txt」を設定してくださいという注意事項のところから、「ads.txt」ファイルをダウンロードできます。
このファイルをFTPソフトを使ってルートディレクトリにアップロードするだけです。
↓「ルートディレクトリ」とはここのことです。
この階層に「ads.txt」ファイルを入れてください。
②レンタルサーバーで設定
自分の契約しているサーバー(エックスサーバーやさくらインターネットなど)にログインし、サーバー管理→ads.txt設定→ads.txt設定追加から設定します。
エックスサーバー公式サイトに手順があるので、以下を参照するのが正確です。
「ads.txt」が正しく設定されているか確認する方法
「ads.txt」設定後、すぐにはGoogle Adsenseの「ads.txt」を設定してくださいという注意が消えるわけではありません。
すぐに正しく設定できたか確認したい場合、
abc.com を運用している場合、自分のサイトの最後に「/ads.txt」をつけて表示してみてください。
「abc.com/ads.txt」で検索し、
ads.txt のテキストに飛ぶ場合は、正しく設定されています。
404エラーやページがない場合、間違った設定がされています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
これを読んで、一人でも多くの方が「ads.txt」を設定してくださると嬉しいです。